フォルテを秘めたピアノ [ヨハネ受難曲]

2011年9月8日の練習

今日は、1番からの練習でした。

第1部
1.
Herr, unser Herrscher, dessen Ruhm
In allen Landen herrlich ist!
Zeig uns durch deine Passion,
Daß du, der wahre Gottessohn,

   Zu aller Zeit,
Auch in der größten Niedrigkeit,
Verherrlicht worden bist!

これまでと、ちょっと違った事をします、と先生。
Herrと三回、叫び、その後の、
unser Herrscherと、
入った所は、けっこう大きく入って、
その後、小さくそして、しだいに大きく。

つまり、押しっぱなしではなく、一回緩む。

40小節のHerrと三回、叫び、その後の、
16分音符は、ヤカンに水を入れて沸かす時、
水は常に動いていて、だんだんもっと動いていく、
その止まっていない感じを出すこと。

バス、56小節、 LandenのLa-のCisの音は、
強さは欲しいけれども、がーっと出さないように。

57小節バスの ZeigはP(ピアノ)ですが、
その後の68小節Auch in der größten Niedrigkeit,
はもっとP(ピアノ)。同じではない。

70アウフタクトからのフォルテは、
力感のある声で。低いので、音量はなくても力感は出せるはず。

83小節のZu aller Zeit,は、上がったエネルギーを、
Auch in der größten Niedrigkeit,で、収めていくP(ピアノ)で。
ここは、P(ピアノ)ですが、もう、85小節めから、オーボエ1がDの音で、
次のフォルテに向かい、
先駆けて強くなっていっています、と先生。
ですから、ここのピアノは、次にフォルテになるエネルギーを秘めた
ピアノで、歌って下さい。

な、なんと、難しい注文・・・。
でも、ここのオーボエは、まったくもって素敵です。

何とか、1番を終えて、
次は、15番コラールから、順番に歌って行きました。

順々に、17番コラールまで。
17. コラール
Ach großer König, groß zu allen Zeiten,
Wie kann ich gnugsam diese Treu ausbreiten?
Keins Menschen Herze mag indes ausdenken,
Was dir zu schenken.


Ich kann's mit meinen Sinnen nicht erreichen,
Womit doch dein Erbarmen zu vergleichen.
Wie kann ich dir denn deine Liebestaten
Im Werk erstatten?


どうも、このくらいになると、
楽譜から目を話せない人がいて、
ひとつひとつ、四分音符を歌ってしまうので、
そうではなく、もっとフレーズを考えて。

もっと、楽譜から目を離して、
指揮を見られる人が増えるのが、
当面の目標ですね。

来る、9月23日金曜日は、
午後1時から、小田原の音羽ホールにて、
富士との合同練習があります。
それまでに、もっと、テキストとフレーズを
頭に叩きこんでおきたいと思います。

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音の始めを大切に [ヨハネ受難曲]

2011年9月2日の練習。

この日は、台風が来る予定で、雨も沢山振りそうな感じでした。
富士から、T内さんが、チラシの為に来て下さり、
和やかな雰囲気のもとに、始まりました。

今日は、40番のコラールから

40. コラール
Ach Herr, laß dein lieb Engelein
Am letzten End die Seele mein
In Abrahams Schoß tragen,
Den Leib in seim Schlafkämmerlein
Gar sanft ohn einge Qual und Pein
Ruhn bis am jüngsten Tage!
Alsdann vom Tod erwecke mich,
Daß meine Augen sehen dich
In aller Freud, o Gottes Sohn,
Mein Heiland und Genadenthron!
Herr Jesu Christ, erhöre mich,
Ich will dich preisen ewiglich!


子音を立てる事。特に、これからは必要。
音の始めをポンッと。探るように出て、中を膨らませない事。
だいだい、日本の民謡は、
長く伸ばす音の中心を膨らませる傾向にあり、
西洋音楽は、頭に重心がある音が多い。

頭を決めて入ること。

アルト、Engeleinのgeは高い音だから大きい音というのは、
間違いで、アクセントの位置はEnにある。

Herr Jesu Christからは、まったく違う気持ちで。
心に確かめるように、、踏みしめるように。

その次に、先生は、
だんだん遡っていこうとおっしゃって、
39番。

39.
Ruht wohl, ihr heiligen Gebeine,
Die ich nun weiter nicht beweine,
Ruht wohl und bringt auch mich zur Ruh!
Das Grab, so euch bestimmet ist
Und ferner keine Not umschließt,
Macht mir den Himmel auf und schließt die Hölle zu.

auchも michもchの発音が聞こえない。
強調しすぎるほど、強調してみて。
がんばって歌ってもちょうどいいくらいの子音なので。
アルト、und bringt auch michと上がっていく所、
楽譜を見ないで。

メロディの重心がどこにあって、どう収まっていくのかを
いつも、意識して歌って下さい、と先生。


2回目のRuht wohl, ihr heiligen Gebeine,は、
もっと動きがある。
それに対応して。同じ調子、ボルテージでなく、
変化し、発展していくこと。
Das Grabからは、少し、軽く。いつまでも重々しくしない。
68からは少しもりあがりますけど。

最後、バスは、頑張って出して。
出ていればいいです・・・なんて、ちょっと先生は冗談を
言われて、今回の練習はおしまいになりました。

遠くからいらしてくださった、T内さん、ありがとうございました☆

連絡事項としては、
9月23日に小田原で、富士ベートーヴェンコーラスとの
合同練習があります。
団員各位、ふるってご参加くださいませ♪
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曲にふさわしい息 [ヨハネ受難曲]

2011年8月26日の練習

まずは、2部の頭、15番コラールから。

15. コラール
Christus, der uns selig macht,
Kein Bös' hat begangen,
Der ward für uns in der Nacht
Als ein Dieb gefangen,
Geführt für gottlose Leut
Und fälschlich verklaget,
Verlacht, verhöhnt und verspeit,
Wie denn die Schrift saget.

みなさんの息は、みんな同じだけども、
息にも種類があります、と、先生。
音楽にふさわしい、ブレスを考えること。

次に、
16b.
Wäre dieser nicht ein Übeltäter,
wir hätten dir ihn nicht überantwortet.

16d.
Wir dürfen niemand töten.

17. コラール
Ach großer König, groß zu allen Zeiten,
Wie kann ich gnugsam diese Treu ausbreiten?
Keins Menschen Herze mag indes ausdenken,
Was dir zu schenken.


Ich kann's mit meinen Sinnen nicht erreichen,
Womit doch dein Erbarmen zu vergleichen.
Wie kann ich dir denn deine Liebestaten
Im Werk erstatten?

と、順調に進み、信じられないくらい。
コラールにおける、さち先生のオルガンが、ひたすら、素晴らしい・・・


21b.
Sei gegrüßet, lieber Jüdenkönig!

途中の先生のエヴァンゲリスタも美しく、
次に、十字架につけろ!のシーン・・・

これは、凄かった・・・
どう凄かったって、
先生の指揮法が、前からと変わって、
とってもアパッショネイトなので、
みんな、炎のようになって、歌っていました。
燃えた、kreuzige! でした。

いやぁ・・・今さらながら、
指揮者によって、こんなにも、こんなにも、曲は違うのですね。
良い指導者に恵まれた我々は、幸せ者です。

21d.
Kreuzige, kreuzige!
そして、やってまいりました、
口の回らない曲、ナンバーワン!
この21fでございます・・・とほほ。

21f.
Wir haben ein Gesetz,
und nach dem Gesetz soll er sterben;
denn er hat sich selbst zu Gottes Sohn gemacht.

22. コラール
Durch dein Gefängnis, Gottes Sohn,
Muß uns die Freiheit kommen;
Dein Kerker ist der Gnadenthron,
Die Freistatt aller Frommen;
Denn gingst du nicht die Knechtschaft ein,
Müßt unsre Knechtschaft ewig sein.

ここまで、順調に進んだ事があるでしょうか・・・
(いや、ない・・・反語(笑))
23b.
Lässest du diesen los, so bist du des Kaisers Freund nicht;
denn wer sich zum Könige machet, der ist wider den Kaiser.

入りの難しい、23d・・・順調さが危うくなってきました・・・
23d.
Weg, weg mit dem, kreuzige ihn!

23f.
Wir haben keinen König denn den Kaiser.

さて、危うくなってきた所に、
24番のWohin ?が来てしまいました・・・
そりゃ、順調に行かないですなぁ~この曲では。
アルトとテナーは
音取りを完璧にして来るようにと、
先生からのお達しです。
もちろん、ソプラノも・・・(^^;


24. アリア (バス) と合唱
Eilt, ihr angefochtnen Seelen
Wohin ?

でも、大分流れが止まらないように、なってきました。
美しい大河となって、フィナーレに突入出来ますように・・・
願いをこめて、歌います。
いつも、十字架を見上げながら。
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ハモらせる練習 [ヨハネ受難曲]

2011年8月19日の練習

15. コラール
Christus, der uns selig macht,
Kein Bös' hat begangen,
Der ward für uns in der Nacht
Als ein Dieb gefangen,
Geführt für gottlose Leut
Und fälschlich verklaget,
Verlacht, verhöhnt und verspeit,
Wie denn die Schrift saget.

最初の、フェルマータ、macht,の音が、全然ハモらないので、
何回か、和音の音を歌った後、ひとつひとつ音を重ねて行って、
最後に、全体の和音になるように、練習しました。

その練習をした後は、その場所の和音は、さきほどより、
響きあうようになった、と、先生。


次に「イエスが息をひきとった後の歌を歌います」と、
先生はおっしゃり、美しい、バスソロと合唱の32番に入りました。

32. アリア (バス) と合唱

Jesu, der du warest tot,
Lebest nun ohn Ende,
In der letzten Todesnot
Nirgend mich hinwende
Als zu dir , der mich versühnt,
O du lieber Herre!
Gib mir nur, was du verdient,
Mehr ich nicht begehre!



いや~(*^_^*)先生のソロに合わせて、
合唱を歌っていくのですが、
本当に、ソロのお声が素晴らしく、
聴き惚れてしまいますが、聴いていては、
入りを逃すので、そこは、冷静に(笑)


アルトtot,の音のCのナチュラルの音を、
もっと感じて・・・。
とても、大事な音です、とおっしゃいました。

そして、この曲の最後、38小節目に
「みなさんの音には、無いのですが、オーケトラの中に
begehreの-reの音と同時に、Cのナチュラルの音が入ります。
これを、聴いて感じてください。」と、先生。
バッソの3拍目にあるこの音・・・深く美しいですね。
まだ、未解決といった感じです。
我々は終わりますけど、
バス・ソロはまだ、続いていますし。曲もまだ続いております。

次に、先生は、22番に戻りますと、おっしゃり、練習しました。

22. コラール
Durch dein Gefängnis, Gottes Sohn,
Muß uns die Freiheit kommen;
Dein Kerker ist der Gnadenthron,
Die Freistatt aller Frommen;
Denn gingst du nicht die Knechtschaft ein,
Müßt unsre Knechtschaft ewig sein.

フェルマータの納め方を、学んで欲しい。
すべてのコラールに通じますから。
Sohn,を押しださない。落ち着く感じ。


次に、23bの合唱。

23b. 合唱
Lässest du diesen los, so bist du des Kaisers Freund nicht;
denn wer sich zum Könige machet, der ist wider den Kaiser.


力んで歌わない、しかし、入りはきちんと響かせる。
入りは響かせて、次の伸ばす所で、少し押さえて他のパートの入りを
聞かせる配慮をす。しかし、活気は失わないこと。
nichtの発音をはっきりと。

最後に、インフォーメーションです。

長岡混声合唱団の定期演奏会が「美しき日本の原風景の再生を願って」
と題して10月2日(日)15時から長岡リリックホールであります。チケット代は2,000円。
チラシは、こちらです。
http://www.tokyo-singverein.com/index.php?plugin=attach&refer=%A5%B8%A5%F3%A5%B0%A4%CE%C2%E8%A3%B3%B3%DA%B2%B0%A1%A1%C3%C4%B0%F7%C0%EC%CD%D1%A5%C6%A5%CE%A1%BC%A5%EB%CE%FD%BD%AC%B5%AD&openfile=%C4%B9%B2%AC%C4%EA%B4%FC111002%A5%C1%A5%E9%A5%B7.pdf
選曲した段階では、
日本がこのような状況になるとは思っていなかったが、
日本の美しさがいつまであるかと思って歌うと
心に沁みる音楽なので、
ぜひ聴きに来ていただきたいと、福島先生からのお言葉でした(^^)
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リスト作曲 ソナタ・ロ短調 [コンサート]

2011年8月2日

今年の夏もハンガリーから、ラントシュ・イシュトヴァーン先生が
いらっしゃいました。

この方は、小沢さち先生の、お師匠様でして、
さち先生は、ラントシュ先生のマスタークラスを受けていらっしゃいます。

今回の演目は、
リストのソナタ・ロ短調でした。

この、ソナタであっても、交響詩のような作品は、
演奏に30分くらいかかる、大作です。

さち先生は、この難曲を堂々と演奏なさいました♪
蕩けるようなロマンティックな所もあり、堂々としたGrandiosoの主題とか、
多様なリストの音楽を、それは、色彩豊かに・・・
空想のオーボエが聞こえたほどに。

Lento assaiの下降音形主題に続いて提示される主部Allegro energicoの主要主題は
ラントシュ先生がおっしゃるには、メフィストフェレスの主題で、
この曲をファウストソナタとして、解釈なさっていらっしゃいました。

私は、そこまで、このソナタを聴きこんでいませんでしたので、
その解釈も、初めてのものでした。

しかし、とっても、しっくりと来る解説で、
もっと、この曲を聴きこんでみたいという、気持ちにさせてくれました。
(そして、弾けもしないのに、ヘンレ版楽譜を買ってしまっている私・・・)

さち先生の演奏は本当に素晴らしく・・・
ああ、この曲にしても、平均律にしても、
ホールで聴きたい・・・本当に本当に素晴らしいので。
この曲にしても、こんなに良い曲だったのか~~って、
目から鱗でございました。

ラントシュ先生は、愉快な方で、巧みな話術で笑わせて下さいます。
そのピアノは、本当に素晴らしく・・・
どうして、あんなに力が入っていないようでいて、
あの、素晴らしい音色?

ああ、なんだかここは、日本であるけれども、
日本でなくどこか、遠くの、ファウストの世界。

しばらく、その音楽は、私を現実から引き離し、
酔わせてくださいました。

素晴らしい時間をくださったお二人に、
心から感謝いたします。

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緩んで歌う [ヨハネ受難曲]

2011年8月5日の練習

まず、いつもの、体操と、新しい緩む体操をして、
1番の練習。

1.
Herr, unser Herrscher, dessen Ruhm
In allen Landen herrlich ist!
Zeig uns durch deine Passion,
Daß du, der wahre Gottessohn,
Zu aller Zeit,
Auch in der größten Niedrigkeit,
Verherrlicht worden bist!

主よ、私たちの支配者よ、あなたの誉れは
全地に輝いています!
  私たちに示してください、自らの受難を通して、
  真の神の子であるあなたは
  あらゆる時に、
  大いなる低みに達した時さえ、
  栄光を受け賛美されてきたということを!

三つ目のHerrを、重く
それから、unserと言いながら、少し引いて
Herrscherの16分音符に入っていく。
最初は、弱く、だんだん大きく。

16分音符が重たいので、軽やかに。
つぶだちは、はっきりと、しかし、なめらかに。

Zeig からは、オーケストラも薄いので、
そんなに大声で入らないこと。

Daß の各パートの入りが切迫していっているのを、
音楽的に感じてください。

そうおっしゃって、先生は、
我々の合唱に合わせて、また、ピアノに合わせて、
なんと、ヴィオラ・パートを合わせて歌って下さっていました。
さすがは、先生。

先生に、歌っていただいて、確認できた
ヴィオラパートは、
普段聞くCDのの演奏で確認できなかった、
ヴィオラを聴きとり易くし、
今では、私もヴィオラパートを歌えます(^^)

バッハはチェンバロの他、アンサンブルでは
ヴィオラ弾きだったというお話ですし、
(もちろん、ヴァイオリンも弾けたのですが)
バッハの作品は、ヴィオラの重要性が高いのですよね♪

ブランデンブルグの3番なんて、ヴィオラ、おいしいですよ。
(何の話だか・・・)

次に、続けて、先生のエヴァンゲリスタの後の
我々の合唱

2b.
Jesum von Nazareth.


2d. 合唱
Jesum von Nazareth.

そして、3番コラール

3. コラール
O große Lieb, o Lieb ohn alle Maße,
Die dich gebracht auf diese Marterstraße
Ich lebte mit der Welt in Lust und Freuden,
Und du mußt leiden.


leiden.最後の和音を狙いすぎて、緊張しないように。

5. コラール
Dein Will' gescheh', Herr Gott, zugleich
Auf Erden wie im Himmelreich.
Gib uns Geduld in Leidenszeit,
Gehorsam sein in Lieb und Leid;
Wehr und steur allem Fleisch und Blut,
Das wider deinen Willen tut!

次に11番コラール


11. コラール
Wer hat dich so geschlagen,
Mein Heil, und dich mit Plagen
So übel zugericht'?
Du bist ja nicht ein Sünder
Wie wir und unsre Kinder,
Von Missetaten weißt du nicht.
Ich, ich und meine Sünden,
Die sich wie Körnlein finden
Des Sandes an dem Meer,
Die haben dir erreget
Das Elend, das dich schläget,
Und das betrübte Marterheer.

12b.
Bist du nicht seiner Jünger einer?


このBist du nichtに付いている、スタッカートは、
短くというよりは、強調している感じで歌って下さいとの事。
ソプラノにしか書いてない所も、
後のパートは、ならってそのように・・・と。

最後に

14. コラール
Petrus, der nicht denkt zurück,
Seinen Gott verneinet,
Der doch auf ein' ernsten Blick
Bitterlichen weinet.
Jesu, blicke mich auch an,
Wenn ich nicht will büßen;
Wenn ich Böses hab getan,
Rühre mein Gewissen!

先生は、身体を緩めながら、集中することを
西洋音楽では必要な事とおっしゃり、
呼吸を止めないで、全部を見渡して、緩めながら歌う重要性を
おっしゃいました。

だいたい、肉体は、鍛える方が簡単で、
緩めるのは、難しいのです。

しかし、津軽三味線のように、息をとめたような
一点集中は、西洋音楽には、あまり必要なく、
ヴァイオリン弾きは、ゆったりと呼吸をしながら、
全部を見渡して弾いていると。

緩めるが、今回のテーマでございました。

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テキストから目を外す [ヨハネ受難曲]

2011年7月29日の練習

11番のコラールより練習

11. コラール
Wer hat dich so geschlagen,
Mein Heil, und dich mit Plagen
So übel zugericht'?
Du bist ja nicht ein Sünder
Wie wir und unsre Kinder,
Von Missetaten weißt du nicht.
Ich, ich und meine Sünden,
Die sich wie Körnlein finden
Des Sandes an dem Meer,
Die haben dir erreget
Das Elend, das dich schläget,
Und das betrübte Marterheer.

先生は、我々はあんまりにも楽譜を見すぎると
おっしゃり、
ワンフレーズの始まりを見たら、
終わりまで楽譜を見ないで
歌えるようにならなくては・・・と。

個人個人の力の底上げをすること。


12b. 合唱
Bist du nicht seiner Jünger einer?

入りの音をしっかりと。
発声が安定したら、もうすこし、ニュアンスをつけてみて。


14. コラール
Petrus, der nicht denkt zurück,
Seinen Gott verneinet,
Der doch auf ein' ernsten Blick
Bitterlichen weinet.
Jesu, blicke mich auch an,
Wenn ich nicht will büßen;
Wenn ich Böses hab getan,
Rühre mein Gewissen!

一部の終わりなのに、
なんだか、騒がしく明るすぎる。

テナー
denkt zurück,は、階段をしっかり上がるように。

ソプラノ
Bösesは、大きな声でなくて良いので、揺らさないように。

Rühre mein Gewissen!
ここは、前と同じ声ではいけない。
ずーっと、ぎりぎり同じ声にならないこと。
呼吸がある。緩急をつけて。

24番

Wohin ?

さて、またまた、Wohin ?の練習です。
今回は、最後のひとくさりを練習。
それから、2番目に戻り・・・
美しく終わるのは、とっても難しいです。

15. コラール
Christus, der uns selig macht,
Kein Bös' hat begangen,
Der ward für uns in der Nacht
Als ein Dieb gefangen,
Geführt für gottlose Leut
Und fälschlich verklaget,
Verlacht, verhöhnt und verspeit,
Wie denn die Schrift saget.

Christusと見たらder uns selig macht,が出てくるように。
そのフレーズの最後まで目指して。

楽譜から、目を外すことを、今回先生は、
一番おっしゃったような気がいたします。


17. コラール
Ach großer König, groß zu allen Zeiten,
Wie kann ich gnugsam diese Treu ausbreiten?
Keins Menschen Herze mag indes ausdenken,
Was dir zu schenken.

Ich kann's mit meinen Sinnen nicht erreichen,
Womit doch dein Erbarmen zu vergleichen.
Wie kann ich dir denn deine Liebestaten
Im Werk erstatten?

meinen Sinnenは切らないで。
フェルマータのおさまりかたを、
ずーっと同じ音量ではなく、
最後は柔らかに着地出来るように。
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ソプラノ・パート練習 [ヨハネ受難曲]

2011年7月22日の練習

今日は、ソプラノだけのパート練習です。
福島先生の指導、小沢先生のピアノと、
いつもと同じですが、他のパートがいないだけで、
なんとも、心もとない感じです。

最初に、37番コラールを練習。

37. コラール
O hilf, Christe, Gottes Sohn,
Durch dein bitter Leiden,
Daß wir dir stets untertan
All Untugend meiden,
Deinen Tod und sein Ursach
Fruchtbarlich bedenken,
Dafür, wiewohl arm und schwach,
Dir Dankopfer schenken!

次に、難しい、39番の合唱を。

39.
Ruht wohl, ihr heiligen Gebeine,
Die ich nun weiter nicht beweine,
Ruht wohl und bringt auch mich zur Ruh!
Das Grab, so euch bestimmet ist
Und ferner keine Not umschließt,
Macht mir den Himmel auf und schließt die Hölle zu.

左端から、1,2、と順番に番号を言っていって、
最初に、1のグループの人が歌いました。

14小節で一オクターブ跳ね上がる所の練習を
少しいたしました。
先生は、wohlと歌った、最後のlを舌につけたまま、
口の中を準備して、上がると、おっしゃいました。
舌をつけた時に、もう、口の中は、
上がる準備が出来ているように・・・と。
もちろん、口だけでなく、足の支えや、膝の柔らかさなど
みんな含めて、美しく、柔らかい音で跳躍すること。
高い音だからと言って、押しださないこと。
身体を縮めない事。

19小節終わりのRuht wohlは、
柔らかく、澄んだ音で、本当の安らぎを感じるように。
前のフレーズを引きずらない事。


32小節目のRuh!の音は、
明るく、高く、美しく、
それまでの音とは激変させること。

40小節目の伸ばす音は、ずっと同じではなく、
音の中で、膨らませるところと、納めるところと。

und bringt auch mich zur Ruh!のauchの時、
顎を上げないこと。
顎を閉じない事。
michで、音が切れないように。

und bringt auch mich のundのdの発音を
きちんと出して。

34小節ihr heiligen Gebeineはもっと歌って。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

休憩後、
27b.
Lasset uns den nicht zerteilen,
sondern darum losen, wes er sein soll.

だいたい、合ってはいるのですけど、正確ではないので、
もっと、綿密に・・・ということで、これも、1,2に分かれて練習。

Lassetの-tを出して。
カンマの位置で、ブレスして、他の所で切らない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次に、入りの難しい、
23d.
Weg, weg mit dem, kreuzige ihn!

内容は、過激だけど、美しく行きたいとのお言葉に、
なるたけ、乱れず、冷静に・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に、1番、冒頭の合唱をものすごい、スピードで、
歌って終わりになりました。

1.
Herr, unser Herrscher, dessen Ruhm
In allen Landen herrlich ist!
Zeig uns durch deine Passion,
Daß du, der wahre Gottessohn,
Zu aller Zeit,
Auch in der größten Niedrigkeit,
Verherrlicht worden bist!

H元さんいわく、ソプラノだけじゃ、やっぱり、
寂しいですね・・・とのお言葉。

本当に、合唱というのは、1パートだと、音もなにもかも
寂しいものです。

しかし、ひとつひとつが綺麗じゃないと、
みんな集まったら、すごい事になってしまうのも、事実です。

そして、ひとりひとりが綺麗でないと、
パートもまとまりません。
自覚をもって、練習していきたいと思います。



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生きている声 [ヨハネ受難曲]

2011年7月15日の練習

先生のエヴァンゲリスタから。
21a Und die Kriegsknechte flochten eine Krone

次に、我々の
21b.
Sei gegrüßet, lieber Jüdenkönig!
前回もこの曲、練習したのですが、
軽やかさが足りないと、先生はおっしゃって、
わざと、いつもより早いスピードで、歌ってみました。
テンポを軽快に。弾みをもって歌うこと。

Jüdenkönigの最後の-gの発音をきちんと言うこと。

Jüden-のJの子音をきちんと発音すること。

歌う時、いつも生きていないといけない。
一回も同じではない。ひとつひとつのフレーズを
膨らませて。

次に、先生のエヴァンゲリスタ
21c. レチタティーボ / Und gaben ihm Backenstreiche

すぐに、我々の
21d. 合唱
Kreuzige, kreuzige! に入ります。
ポンっと入る。音をずり上げない。

先生のレチタティーボ
21e. Pilatus sprach zu ihnen


次に、我々の早口で難しい、21f

21f. 合唱
Wir haben ein Gesetz, und nach dem Gesetz soll er sterben;
denn er hat sich selbst zu Gottes Sohn

これは、ソプラノがとっても、美しく歌わなければならない所があるのですが、
せっかく良い所が、単に音を伸ばしているだけになってしまっていて、
もったいないので、歌いどころは歌うこと。
78小節の終わりあたりから、その個所があります。
81の伸ばしている、Eisの音だけでなく、次のDの音、Cの音にも
表情が欲しいと、先生がおっしゃいました。
降りてくる音形なので、おっこちるようにならないように。

次に、コラール
22. コラール
Durch dein Gefängnis, Gottes Sohn,
Muß uns die Freiheit kommen;
Dein Kerker ist der Gnadenthron,
Die Freistatt aller Frommen;
Denn gingst du nicht die Knechtschaft ein,
Müßt unsre Knechtschaft ewig sein.

もっと、内省的な声で歌うこと。

23b. 合唱
Lässest du diesen los, so bist du des Kaisers Freund nicht;
denn wer sich zum Könige machet,
der ist wider den Kaiser.

nichtをちゃんと発音すること。
これが聞こえないと、
正反対の意味になってしまうから、
とっても重要です、と、先生。

先生の レチタティーボ から、23bに入る練習。
23d.
Weg, weg mit dem, kreuzige ihn!

23f. 合唱
Wir haben keinen König denn den Kaiser.

最後に
37. コラール
O hilf, Christe, Gottes Sohn,
Durch dein bitter Leiden,
Daß wir dir stets untertan
All Untugend meiden,
Deinen Tod und sein Ursach
Fruchtbarlich bedenken,
Dafür, wiewohl arm und schwach,
Dir Dankopfer schenken!

を練習して、今回の練習は終了しました。

次回、7月22日は、ソプラノのパート練習になります。
ソプラノのみなさま、頑張りましょう♪

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内面的な声 [ヨハネ受難曲]

2011年7月8日の練習

富士と合同の、合宿も終わり、
また、こつこつと、練習の日々です。

21b.
Sei gegrüßet, lieber Jüdenkönig!

この曲からスタート。

次に、
21d.
Kreuzige, kreuzige!
バス、50小節からの、伸ばした音は、
クレシェンド。浮かないように、地を響かす感じで歌うこと。

次に
21f.
Wir haben ein Gesetz, und nach dem Gesetz soll er sterben;
denn er hat sich selbst zu Gottes Sohn gemacht.

87小節のソプラノのリズムが、出来てない人が多く、
先生は、そこを解決してくださいと、おっしゃいました。
ソプラノ長い音が、決まらないので、ちゃんと音程を取って、
膨らませること。

22. コラール
Durch dein Gefängnis, Gottes Sohn,
Muß uns die Freiheit kommen;
Dein Kerker ist der Gnadenthron,
Die Freistatt aller Frommen;
Denn gingst du nicht die Knechtschaft ein,
Müßt unsre Knechtschaft ewig sein.

これは、 Knechtschaftの Knecht-のtが聞こえないので、
きちんと、そこまで発音すること。

23b. 合唱
Lässest du diesen los, so bist du des Kaisers Freund nicht;
denn wer sich zum Könige machet, der ist wider den Kaiser.

14小節のdenn、をポンッと合わせるように。
バラバラにならないこと。


23d.
Weg, weg mit dem, kreuzige ihn!

23f. 合唱
Wir haben keinen König denn den Kaiser.

この最後のKaiserは行って帰ってくるように歌うこと。

24. アリア (バス) と合唱 / Eilt, ihr angefochtnen Seelen

Wohin ?の練習。
三回目のひとくさりのWohin ?が音を正確に取れていないので、
各パート、取ってくるように。


25b. 合唱
Schreibe nicht: der Jüden König,
sondern daß er gesaget habe: Ich bin der Jüden König.

sondernをきちっと合わせること。

26. コラール
In meines Herzens Grunde
Dein Nam und Kreuz allein
Funkelt all Zeit und Stunde,
Drauf kann ich fröhlich sein.
Erschein mir in dem Bilde
Zu Trost in meiner Not,
Wie du, Herr Christ, so milde
Dich hast geblut' zu Tod!

まだ、みんな心の声で歌っていない。
内面から出る、深い声でこのコラールは歌わなければならない。

27b.
Lasset uns den nicht zerteilen, sondern darum losen, wes er sein soll.


Lasset の-tがまだ、発音がはっきり聞こえないので、
きちんと出すこと。
それから、losenの前で、切らない。
sondern darum losenはひとつのフレーズ。
きちんと、カンマの位置で、ブレスすること。

先生は、大雑把には、出来ているけれども、
あとは、どれだけ、精度を高めていけるか、音程を綺麗にして、内面的な声を
だしていけるか、みなさん次第ですので、お願いしますとおっしゃいました。

そういう訳で、ソプラノはパート練習をする事になりました。
日時は、追って連絡いたします。


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