リスト作曲 ソナタ・ロ短調 [コンサート]

2011年8月2日

今年の夏もハンガリーから、ラントシュ・イシュトヴァーン先生が
いらっしゃいました。

この方は、小沢さち先生の、お師匠様でして、
さち先生は、ラントシュ先生のマスタークラスを受けていらっしゃいます。

今回の演目は、
リストのソナタ・ロ短調でした。

この、ソナタであっても、交響詩のような作品は、
演奏に30分くらいかかる、大作です。

さち先生は、この難曲を堂々と演奏なさいました♪
蕩けるようなロマンティックな所もあり、堂々としたGrandiosoの主題とか、
多様なリストの音楽を、それは、色彩豊かに・・・
空想のオーボエが聞こえたほどに。

Lento assaiの下降音形主題に続いて提示される主部Allegro energicoの主要主題は
ラントシュ先生がおっしゃるには、メフィストフェレスの主題で、
この曲をファウストソナタとして、解釈なさっていらっしゃいました。

私は、そこまで、このソナタを聴きこんでいませんでしたので、
その解釈も、初めてのものでした。

しかし、とっても、しっくりと来る解説で、
もっと、この曲を聴きこんでみたいという、気持ちにさせてくれました。
(そして、弾けもしないのに、ヘンレ版楽譜を買ってしまっている私・・・)

さち先生の演奏は本当に素晴らしく・・・
ああ、この曲にしても、平均律にしても、
ホールで聴きたい・・・本当に本当に素晴らしいので。
この曲にしても、こんなに良い曲だったのか~~って、
目から鱗でございました。

ラントシュ先生は、愉快な方で、巧みな話術で笑わせて下さいます。
そのピアノは、本当に素晴らしく・・・
どうして、あんなに力が入っていないようでいて、
あの、素晴らしい音色?

ああ、なんだかここは、日本であるけれども、
日本でなくどこか、遠くの、ファウストの世界。

しばらく、その音楽は、私を現実から引き離し、
酔わせてくださいました。

素晴らしい時間をくださったお二人に、
心から感謝いたします。

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