生と死の狭間の微笑み [J.S.バッハ]

音楽を聴いていて、
心が透明になり、
あらゆる感情がなくなり、
鏡のように波立たない湖のような
心境になる時があります。

時が止まっているかのような、そんな感じ。

バッハの「音楽の捧げもの」
6声のリチェルカーレ
40小節アウフタクト前の
ほんの少しの隙間

音が上昇していき、
すべての音楽が、
ふっと止まるその瞬間

エア・ポケットのような狭間
次の音が、優しく始まる前のほんの一瞬。

そこに、多分、それがある。











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