半音下がる [ヨハネ受難曲]

2011年6月10日の練習

前回、2部の21番まで行きましたので、その続きかと思いましたら、
今日は、何と、また2部の頭に戻りました。

それも、ピリオド楽器対応なので、ピアノで半音下げての練習です。

そ、そんな難しいことを・・・
特に、ピアノを弾かれるさち先生は、大変でしょう。

しかし、さち先生は、美事にクリアなさっていました。
うかがったお話によりますと、
学生時代、ソルフェージュのハイレベルな問題で、
平均律の一曲を3度下げて弾きなさい・・・な~んていう、
課題があったのだそうな・・・。

そんなの、何の意味があるのだろう・・・と学生時代の
さち先生は思ったそうですが、
ここに来て、半音下げたヨハネ受難曲のピアノパート演奏が来て、
何事もやっぱり、意味があるのだと・・・(^^)

という事で、我々も戸惑いながらの、
半音下げた練習でした。

福島先生は、「言わなかったら気がつかなかった?」なんて、
冗談をおっしゃいましたが。

ソプラノは半音下げてしっとりした感じに慣れること。
アルトは、低いけれども、響きをなくさないで。
直接出すと、遠くまで届かない、響きの無い声になりやすいので、
注意すること。

今回練習した曲は、

第15曲:Christus, der uns selig macht
第16b曲:Wäre dieser nicht ein Übeltäter
第16d曲:Wir dürfen niemand töten
第17曲:Ach großer König
第18b曲:Nicht Diesen, Diesen Nicht
第22曲:Durch dein Gefängnis, Gottes Sohn
第23b曲:Lässest du diesen los
第23d曲:Weg, weg mit dem
第23f曲:Wir haben keinen König denn den Kaiser
第25b曲:Schreibe nicht: der Jüden König
第26曲:In meines Herzens Grunde
第27b曲:Lasset uns den nicht zerteilen
第28曲:Er nahm alles wohl in acht
第37曲:O hilf, Christe, Gottes Sohn 
第39曲:Ruht wohl, ihr heiligen Gebeine

かなり、歌いました。

16d Wir dürfen niemand tötenの
テナー、半音づつ上がっていく一音一音を、
棒のようではなく、球のように膨らませて。

79小節目から始まるバスのEの音は、
地響きのように、オルガンで言えば、足鍵盤で、一音を
ゴーーッと鳴らしている感じで。

ソプラノはもっと、しなやかに、フレーズを捕らえて、
同じ音量のままで、一直線に歌うのではなく、
所々膨らませて、しなやかに。

17番コラール
縦の線は、きちっと合すけれども、
横の流れは一直線ではなく、しなやかに。

23d Weg, weg mit dem
これは、半音下げた為、ソプラノの入りが崩壊しました。
音を高くとってしまう人が続出。
しかし、練習の末なんとかなった模様です。

23f Wir haben keinen König denn den Kaiser
これは、17小節、4拍目で入る keinen Königからのフレーズを
揃えて、力強く。

39番 Ruht wohl, ihr heiligen Gebeine
これは、やっぱり半音下がった混乱で、
112小節からのソプラノが、
4音も高く出てしまい・・・

またまた、混乱の最終練習曲になってしまいました。

けっこうこの半音、問題です。

次回練習は、第一部を半音下げて、練習・・・。

さて、どうなりますことやら。

それから、ジングのI川さんが、
ジングフェラインのHPにJ. S. Bach《ヨハネ受難曲》演奏法という題で、
これまでの練習法をまとめて下さった、素晴らしいレポートがあります。
こちら、団員の方は、ご覧になれますので、
是非、読んでくださいネ♪



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