歌の力で心を揺らす [ヨハネ受難曲]

2011年5月27日の練習

11番コラールから。

Wer hat dich so geschlagen,
Mein Heil, und dich mit Plagen
So übel zugericht'?
Du bist ja nicht ein Sünder
Wie wir und unsre Kinder,
Von Missetaten weißt du nicht.
Ich, ich und meine Sünden,
Die sich wie Körnlein finden
Des Sandes an dem Meer,
Die haben dir erreget
Das Elend, das dich schläget,
Und das betrübte Marterheer.

誰があなたを そんなに打ったのですか?
私の救い主よ、誰があなたに多くの苦労を
そんなにひどく負わせたのですか?
あなたは決して、私たちや私たちの子供たちのような
罪人ではありません。
あなたは悪事を働いたことなど身に覚えがないのですから。

私です、私と 私の多くの罪、
それが海辺の砂粒のように
尽きることなくあり、
それが あなたの身に引き起こしたのです、
あなたを打つ苦しみと
悲しい多くの責め苦を。

・・・・・・・・・・・
何度も練習している曲なのですが、
やはり、二番になると、楽譜から目が上がりません。
もう少し、上げられるようになると良いのですが。

フェルマータまでを、大きなワンフレーズに
とらえて、音楽をブツブツ切らないこと。

・・・・・・・・・・・
次に、先週、崩壊した(^^;、
12番を練習しました。

12b. 合唱
Bist du nicht seiner Jünger einer?

何度か、パートごとに練習して、
ゆっくり合わせました。
ちょっと、アンサンブルに聞こえますよ、と、先生の御言葉。
最初からそのくらい歌えるといいのですけど・・・。

・・・・・・・・・・・
次に、14番コラール

14. コラール
Petrus, der nicht denkt zurück,
Seinen Gott verneinet,
Der doch auf ein' ernsten Blick
Bitterlichen weinet.
Jesu, blicke mich auch an,
Wenn ich nicht will büßen;
Wenn ich Böses hab getan,
Rühre mein Gewissen!

ペテロは主の言葉を思い返さず、
自分の神を否定しました。
しかし彼は主の真摯な眼差しにあって
激しく泣いたのです。
イエスよ、私にも眼差しを向けてください。
私が悔いあらためようとしない時には。
私が悪事を行ってしまった時には、
私の良心をゆさぶって下さい!

・・・・・・・・・・・・・

一部の最後の曲ですし、
そんなにうるさく歌ってはいけません・・・と、先生。

この曲は、最初はペテロの行った事実を伝え、
その事にもとづいて、
自分の内面に降りていきます。

その変遷を、意識して、
Jesu, blicke mich auch an,
Wenn ich nicht will büßen;
からは、パッと気持ちを変えて。

Jesu, blicke mich auch an,
と歌って、さらに、強く歌ってWenn ich nicht will büßen;がある。

そして最後に締めくくりがある。
Wenn ich Böses hab getan,
Rühre mein Gewissen!

Rühre mein Gewissen!
は、ちゃんと気持ちも声も揺らす。
ソプラノ、アルト、テナーと
揺れる音型が続いて、
良心を揺さぶる様が描かれているのを、
感じるように・・・

先生が、一度、その様をソプラノ、アルト、テナーと
続くメロディを繋げて歌ってくださいました。
歌の力で心を揺らす、と。

そうしたら、みんな、納得いったのか、
次に歌ったときは、上手くいき、
今のは、良い響きでしたね、と、
珍しく先生に褒められました(*^_^*)

・・・・・・・・・・・・

ここで、一部が終わって休憩があります、と、先生。
一応、みんな座って休んでみました(^^)
2部が長いし、たたみかけるように
曲が続くから、
真剣に、体力づくりを考えていると、先生はおっしゃって
団員の微笑みを誘っていらっしゃいました。
(私たちも、体力つけなくてはね~)

・・・・・・・・・・・・・

次に15番コラール

15. コラール
Christus, der uns selig macht,
Kein Bös' hat begangen,
Der ward für uns in der Nacht
Als ein Dieb gefangen,
Geführt für gottlose Leut
Und fälschlich verklaget,
Verlacht, verhöhnt und verspeit,
Wie denn die Schrift saget.

私たちに幸せをもたらすキリストは
何の悪事もしていないのに、
私たちの代わりに、夜中に
盗人として捕らえられました。
神を恐れない人々の前に連れだされ
虚偽の罪で捕らえられ、
嘲られ、侮辱され、唾を吐かれました。
それは聖書が語っているとおりなのです。

・・・・・・・・・・・

フェルマータに向う歌い方は、
少し見えてきました。
と、先生。

次回は、この続きを。
それから、1番と、39.40番はいつも歌えるように、
見ておいて下さい
・・・と先生の御言葉でした。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。